日産 ノートe-POWER NISMO発売!

日産公式から拝借

※2016/12/14 諸元表の車両重量を訂正しました

日産ノートのNISMOのマイナーチェンジとして、すでに販売されている「ノートNISMO」、「ノートNISMO S」の仕様向上と、新たに、「ノート e-POWER NISMO 」が追加され、12月から販売されることになりました。

e-POWERってなんだ?と思ったので調べてみました!

e-POWERとは「ガソリン発電機を積んだ電気自動車」

まずは、私のようなハイブリッドカーや電気自動車に興味がない人のために、ハイブリッドカーの種類について簡単にまとめてみました。メーカによって動作方法や構造が異なりますので、ざっくりと。

  • パラレル方式
    – モーターアシスト式ガソリン車
    – 駆動はエンジンがメイン(モーターのみも可)
    – モーターは発電/駆動を切り替えて使用する
    – ホンダが特許を取得している
  • シリーズ方式
    – エンジン発電式電気自動車
    – 駆動はモーターのみ。エンジンは発電のみに使用
  • スプリット(シリーズ・パラレル)方式
    – 発進/低速時はモーター駆動がメイン
    – エンジンを駆動/発電に分割して使用
    – トヨタが特許を取得している。トヨタらしい優等生ハイブリッド

e-POWERは、エンジンを発電専用にし、モーターで100%駆動するパワートレインのことで、「シリーズ方式」にあたります。ただ、「日産としてはシリーズ方式のハイブリッドカー」ではなく、「電気自動車のまったく新しいカタチ」として売り出していきたいようです。

上記の通り、日本ではパラレル・スプリット方式が主流のため、今回のこのシリーズハイブリッドの発売は大きな発明として話題になっています。

e-POWERのメリットとしては、充電プラグはなく、ガソリンを補給するだけで走れる点にあります。ガソリンエンジンのユーザにとっては、電気自動車は充電ステーションを探したり、自宅での充電にも時間がかかるなど乗り換えには心理的ハードルが高いため、そのハードルを下げつつ、今までと同じ乗り方で乗ることができます。手軽に乗れる電気自動車、というわけですね。
また、駆動がモーターだけなので、他の方式と比較して構造がシンプルです。

反対にデメリットとしては、駆動が100%モーターという意味では電気自動車ですが、発電用にエンジンを積んでいる分、車重やスペースの占有が増えます。

スペック

グレード e-POWER NISMO NISMO NISMO S
価格(税込) 245万8000円 2o9万4000円 232万8000円
駆動方式 2WD(FF)
トランスミッション CVT 5速MT
全長×全幅×全高[mm] 4165×1695×1530 4165×1695×1535 4165×1695×1515
室内寸法
長さ×幅×高さ[mm]
2065×1390×1255
ホイールベース[mm] 2600
トレッド(前/後)[mm] 1470/1475 1470/1470
最小回転半径(m) 5.2
車両重量(kg) 1250 1110 1080
サスペンション 前/後 ストラット式独立懸架式/トーションビーム式
ブレーキ 前/後 ベンチレーテッドディスク/
リーディングトレーリング式ドラム
ベンチレーテッドディスク
/ベンチレーテッドディスク
エンジン HR12DE-EM57
(レギュラーガソリン)
水冷直列3気筒DOHC
HR12DDR
(レギュラーガソリン)
水冷直列3気筒DOHC
HR16DE
[NISMO S専用チューン]
(ハイオク)
水冷直列4気筒DOHC
総排気量[cc] 1198(1.2L) 1.597(1.6L)
最高出力
[kW(PS)/rpm]
58(79)/5400 72(98)/5600 103(140)/6400
最大トルク
[N・m(kgf・m)/rpm]
103(10.5)/3600-5200 142(14.5)/4400 163(16.6)/4800
圧縮比 12.0 11.2
モーター EM57
定格出力[kW] 70(95)
最高出力
[kW(PS)/rpm]
80<109>/3008-10000
最大トルク
[N・m(kgf・m)/rpm]
254<25.9>/0-3008

電気自動車は”排気量”というものがないので感覚をつかむのに慣れがいりますね。
しかし、最大トルク254N・mは2.0L NA~2.0Lターボに匹敵するトルク値で、それを発進時から発揮できるとなると、かなりの加速感です。

モーターのスペック値としてはNISMOでないノートe-POWERと全く同様ですが、瞬発力の高い加速フィールを提供する専用チューニングコンピューター(VCM)を搭載しているため、専用ボディ補強や専用サスペンションなどと合わせて、スポーティな走りを楽しむことができます。

価格については、通常のノートe-POWERは195万9000円なので、e-POWER NISMOは約50万のアップになります。コンセプトとしてはスポーツカーではなくスポーティプレミアムといったところです。エクステリアもかなり格好よく仕上がっているので、そのままコンプリートカーのような感じで乗れますね。

おまけ:持ち込み登録ってなんだ?

本題からは逸れるのですが、e-POWER NISMOのページで気になった、「※ノート e-POWER NISMO」は持込み登録でオーテック扱いとなります。」の表記。

通常、新たに車を開発し量産する場合は、車の製造メーカーが国交省に届け出を行い、型式認定を受けます。そうすることで、陸運局に車を持ち込んで車両登録する工程を省略することができます。製造メーカ自身で「このクルマは申請通りの内容です」ということをチェックした「完成検査証」を持っていけば、ナンバーが発行される仕組みになります。これを「書類登録」といいます。

一方で、メーカがいったん登録した(もしくは全くしていないない?)車両の構造変更を行い、型式認定を受けた内容とは違うクルマとなった場合は陸運局へ車両を持ち込み、内容をすべてチェックしてもらって車両登録する必要があります。これを「持ち込み登録」といいます。この場合、「型式指定番号」「類別区分番号」が空白になります。

この形式指定番号がないと、JAF登録車両の申請ができず、JAFの競技には出られないこともあります(連続する12ヵ月間で100台以上製作されていることなどの条件を満たさせば可能です)

ただ、通常、構造変更(サスペンションやエンジン型式の変更など)があるものは車検証に「改」がつく(いわゆるマル改)という認識なのですが、持ち込み登録時は構造変更があっても必ずしもマル改がつくわけでもないみたいです。いろいろ考えてみたけど、特別ルールを設けているのか、型式認定を受けてない≠持ち込み登録、というわけでもないのか、よく分かりません。

 

 

コメント

  1. La+ より:

    DEデミオで330ccのREを使ったレンジエクステンダー車両を確か開発してたはず。どうなったんですかねぇ?

    1. おしん@ボサ子 より:

      コメントありがとうございます!ロータリーのレンジエクステンダーなんて構想があったんですね…!しかし、発表された2013年末以降、音沙汰がないですね。
      ベースとなっている16XエンジンはRX-VISIONにも搭載される予定なので、細々と開発が進んでいるといいのですが。。。

  2. メック より:

    興味深い記事をありがとうございます!‌
    毎回、車重のことばかりにこだわって恐縮ですが、‌
    車重はそれぞれ、1250 1110 1080 (kg)かな?‌
    この「比較的軽量」であるからこそ、楽しみですよね。

    1. おしん@ボサ子 より:

      たびたびののご指摘申し訳ございません・・・m(_ _)m
      車両総重量に目がいっておりました。これだと十分軽いほうに入りますね。

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