[STIではないけど]スバル レヴォーグ STI Sport

LEVORG STI SportのCMで「流行りには乗らない」「本物だけと走りたいから」と謳っていますが

 

いやいや、流行りにしか乗ってないですやん

 

と突っ込まずにいられないのは私だけでしょうか。

今日は、硬派なスバリストには不評ですが売れ行き好調なレヴォーグ STI Sportについて見てみたいと思います。

STIとSTI SPORTは違うらしい

現行のWRXを例にすると、WRXの中でもCVTでマイルドな味付けのWRX S4とスポーツ走行を意識したシャープな味付けのWRX STI、それぞれの特別仕様車的な位置付けになるのが、tSSシリーズになります。といっても台数限定販売のSシリーズとそうでないtSとでは、価格も特別感も段違いです。

STI Sportはこれらのシリーズとは異なり、「STI」という名を冠しているからややこしいのですが、WRX STI のようなスパルタンなスポーツカーではなく、いわゆる新たな高級車・上質車ブランドとしての位置づけを持っているようです。

レヴォーグSTI SPORTのトランスミッションはWRX S4と同じリニアトロニック(CVT)ですから、そういった面でも”STI”というよりはS4シリーズに近いイメージを持ったほうが間違いないと思います。

レヴォーグとレヴォーグSTI SPORTの違い

“STI”という名がついているものの、エンジン周りのパーツが強化されている訳ではなく、無印のレヴォーグとパワートレインは同様です。

一番大きな違いとしては、フロントダンパーにスバルとビルシュタインが共同開発したダンプマティックIIがWRX STIの限定車s207と同様に搭載されている点です。メインバルブと微小な入力に作用するコンフォートバルブの2つのバルブを備え持つことで、入力の大小に関わらず、滑らかな乗り心地を実現しています。

リヤもSTI SPORT専用のビルシュタインダンパー・スプリングが搭載されています。

その他の差分は主に外装・内装の違いです。

スペック

スバルが昔から得意とする“スポーツワゴン”カテゴリに分類される他メーカー車は少ないですが、今回は国産車の中からアテンザワゴンを選んでみました。それ以外だと、トヨタのアベンシスや、輸入車だとVWのパサートヴァリアントなんかが挙げられます。

ガソリン車がよかったのですがアテンザワゴンのガソリンには4WDの設定が無かったので、今回は4WDに揃えてディーゼルグレードを比較対象に持ってきました。ただ、毛色がけっこう違うので、参考程度ですね。

車種 SUBARU レヴォーグ STI Sport MAZDA アテンザワゴン
型式 DBA-VM4 DBA-VMG LDA-GJ2AW
 グレード 1.6 STI Sport EyeSight
2.0STI Sport Eyesight  XD
SKYACTIV-D 2.2(ディーゼル)
駆動形式 AWD 4WD (FFもあり)
トランスミッション リニアトロニック
(CVT)
スポーツリニアトロニック
(CVT)
6AT(6MTもあり)
価格(税込) 348万8400円 394万2000円  345万6000円
エンジン

FB16
(レギュラーガソリン)
1.6L 水平対向4気筒
DOHC16バルブ
直噴ターボDIT

FA20
(ハイオク)
2.0L 水平対向4気筒
DOHC16バルブ
直噴ターボDIT
 SH-VPTR
(軽油)
2.2L 直列4気筒DOHC16バルブ
直噴ターボ
総排気量(cc) 1,599 1,998  2,188
全長×全幅×全高(mm) 4,690×1,780×1,490  4,805×1,840×1,480
室内寸法
長さ×幅×高さ(mm)
2,005×1,490×1,205  1,930×1,550×1,170
ホイールベース(mm) 2,650  2,750
トレッド[前/後](mm) 1,530/1,540  1,585/1,575
(17インチタイヤ装着車)
最小回転半径(m) 5.5  5.5
車両重量(kg) 1,825 1,835  1,630
サスペンション 前/後 ストラット式独立懸架/
ダブルウィッシュボーン式独立懸架
 マクファーソンストラット式/
マルチリンク式
ブレーキ 前/後 ベンチレーテッドディスク/
ベンチレーテッドディスク
 ベンチレーテッドディスク/
ディスク
駐車ブレーキ形式
(後2輪制動)
電気式  電気式
最高出力
[kW(PS)/rpm]
125(170)/4,800-5,600 221(300)/5,600  129(175)/4,500
最大トルク
[N・m(kgf・m)/rpm]
250(25.5)/1800-4800 400(40.8)/2,000-4,800  420(42.8)/2,000
圧縮比 11.0 10.6  14.0
燃費(km/L) 16.0 13.2  18.2

“スポーツ”の定義は幅広いのですが、パーキングブレーキが電気式なので、とりあえずサイドターンは出来ないです。

1.6Lモデルはインプレッサと同様、走りを多少犠牲にしつつ価格を抑える目的がメインのラインナップと思います。
インプレッサの1.6Lモデルについて書いてますので気になるかたはそちらをどうぞ。

[あえて1.6L FFから見る]新型インプレッサスポーツ
先行して発売されている5代目インプレッサ(GT/GK)2.0Lグレードに加え、1.6Lグレードの発売日が発表されました。発売日は2016年12月20日。 クリスマス篇のCMも始ま

というわけで、レヴォーグについては2.0Lモデルを中心に見ていきますが、STI SPORTと無印でエンジンが同じといっても、2.0Lで300馬力、パワーウェイトレシオにして6.12kg/PS というのは十分なパワーかと思います。

最大トルクについても、アテンザワゴン2.2Lディーゼルの42.8kgf・mに対し40.8kgf・mとトルクが強いと言われるディーゼルエンジンに匹敵するだけのパワーを持っていますので、ひとまず不足はないかと思います。

まとめ:輸入車・上質車という意味では間違いない

がっつり走る訳ではないけどもちょっと走りの良い上質なクルマが欲しいというユーザなら選んで損の無いクルマだと思います。

個人的にはWRX STIと同じ赤いSTIエンブレムがあしらわれているのは、個人的にはSTIの安売り感が否めず、好きになれませんし、やっぱりSTI SPORTというネーミングには違和感を覚えます。

ただ、クルマに乗る人全員がスポーツ走行をする訳でもないのでカリカリチューンのクルマばかり作っても売れないですし、どんなにイイ車を追及して作り続けても買い手が減ってつぶれてしまっては元も子もない訳ですから、ユーザのニーズに合わせてこういった売り方をしていくのは致し方ないのかなと思う部分もあります。

あとは、STI SPORTを間口にして、本物のSTIユーザへと引き込んでいけるような戦略を打てれば言うこと無しですね。頑張ってください、スバルさん!

コメント

  1. ダブルアールブルー より:

    わかりやすい情報と資料ありがとうございます。レヴォーグSTIを試乗したのですが普通に速いです。ただこの普通がSTIを求める人にとってはネックになっている感じです。VABもそうなのですが普通に速いのですがメリハリが無いのでその点を不満に感じると多くのオーナーから聞きます。

    1. おしん@ボサ子 より:

      いえいえ!最近のラインナップは「STI SPORT」やら「tS」やら「WRX STI Type S」やらとにかくTとSが入った名前ばっかりでややこしいです。
      試乗羨ましいです!確かに数字で見てもトルクや出力はSTIに限らずですが十分です。
      WRX STIだけでもいいので、STIの名にふさわしい加速感・ターボ感を味わえる車を作り続けてほしいですね。
      商売のためには必要ですが、最近のスバルは時代のニーズに合わせて変えている部分が多すぎます。

  2. La+ より:

    GCとGDをフルスロットルで走らせ、カニ走りを当たり前にしてた者からすれば最近の「STI」の名前での販売方法はちゃぶ台をひっくり返したくなります。‌
    (ノ`Д´#)ノ彡┻━┻‌
    例えば「STi Ver.」はMTのみの設定でした。フォレスターでATが設定された時はボロクソ言われてたはず。譲歩してATはしょうがないとして何故に高回転が不得手なCVT?

    1. おしん@ボサ子 より:

      WRX STI以外の"STIなんちゃら"というラインナップは、ほんと何がどうSTIやねんっ!て感じですよね。
      日産セレナ・ハイウェイスターみたいなノリでSTIを使うのは本当やめてほしいです。

      スバルのリニアトロニックというCVTは従来のベルトではなくチェーンタイプなので伝達性がよかったり、小型・軽量化できるので場所を取る水平対向エンジンと相性が良いこともあって選んでるみたいですね…
      乗り心地重視のユーザが多いので居住空間の確保は絶対ですし。
      ただ、私自身は運転年数が浅くATとCVTの違いが分かるほどオートマ車を運転していません(´Д`)パドルシフトも操作したことないので未知の存在です。いろいろ試してみたいです。

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